海老名市立図書館の分類表が開示されたが... (追記)
海老名市立図書館の「分類・配架の基本方針」「分類表」が開示された。
しかし公開決定書にはこんな文言が...
図書館法では「運営の状況に関する情報を積極的に提供するよう努めなければならない。」と定められているが、CCCは公共図書館で使用している図書分類表の複製・転載を「著作権」を盾に拒み、海老名市もそれを認めてしまっている。
*図書館法
*編集著作物
「編集著作物とは、編集物(データベースを除く)で、その素材の選択または配列によって創作性を有するもののことをいいます(12条1項)。」
海老名市立図書館で使われているCCC独自の「ライフスタイル分類」が図書館利用者にとって使いやすいものなのか検証するためにも、今回開示された分類表は広く公開されるべきだと考えるが分類表のアップは断念。「分類・配架の基本方針」のみアップ。
開示文書:海老名市立図書館「分類・配架の基本方針」(PDF)
分類表(こんなのが63ページ続きます。)
(追記)この分類表には図書館資料背表紙のラベルに印字されているコード(数字三桁)の記載がないとご指摘いただいた。CCCは海老名市教委に不完全な分類表を提出していたことになる。
自分でこんなツイートをしていながら気づかないとは情けない。
左側二冊は書架のもの。右側二冊は書庫から出してもらったもの。
ラベルの番号は何を意味しているんだろう? #海老名市立図書館 #ツタヤ館 pic.twitter.com/k3DXhhdf6t
— Chujiro (@Chujirorx) 2016, 1月 31
「分類表」を入手したい方は、海老名市教育委員会宛ての行政文書公開請求書を海老名市役所文書法制課に送付すれば、コピー代実費(10円/ページ)と郵送料はかかるが入手できる(はず)。ちなみに今回開示された文書は計65ページ。(基本方針2ページ+分類表63ページ)
市内在住・在勤・在学の方以外でも公開を必要とする理由(「研究の為」でもOK)を記載すれば請求可能。
また、公的個人認証を取っている方は電子申請も可能。(申請送信後に申請状況照会を行っても「取扱状況」が「到達」のままになっているが海老名市側の処理は進んでいる。)
補足
図書分類などに関する公開請求は「海老名市立図書館で使用している図書分類基準、配架基準に係る文書、及びその検討過程がわかる文書」という内容で11月におこない幾つかの文書は開示されていたのだが、こちらが求めていた図書分類についてはライフスタイル分類の概略が書かれた3ページの文書 開示文書:[海老名市] ライフスタイル分類について(PDF) 、配架基準についての文書は開示されなったため海老名市教育委員会に異議申し立てを行い、同時に海老名市の情報公開条例には「第29条の2 指定管理者の情報公開」という条項があることを指摘し今回の文書開示となった。
蛇足
開示決定書には「平成27年12月9日に海老名市立図書館指定管理より該当資料を収受した。」と書かれているにも関わらず、分類表には「2015年12月10日時点」と記載。
武雄市ばかりか海老名市も時空がねじ曲がっているようです。