海老名市立図書館指定管理者とプライバシーマーク(隠蔽?/癒着?)

 11月17日に公表された「12月1日付けT会員規約の改定」の内容から、海老名市立図書館の指定管理共同事業体の代表会社であるCCCが有効期間が平成28年2月7日まで残っているプライバシーマーク(以下Pマーク)を返納していたことが判明した。(CCCからは「Pマークを返納した」との発表は行われていない)。

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 海老名市立図書館の指定管理者応募要項では「プライバシーマークの使用許諾又はそれに類する個人情報保護に関して取得している資格を証明するものを保持していること」とされており、CCCの指定管理者としての適格性が問題となるが、プライバシーマークの返納に関してCCCが海老名市に事前説明を行ったことが11月27日付けIT proの記事に書かれている。

(3/3)News & Trend - なぜCCCはプライバシーマークを返上し、T会員規約を改訂したのか(後編):ITpro

「記者が取材した海老名市の担当者によると、CCCはPマーク返上について海老名市に事前説明をする中で「今後CCCは、(Pマークを推進する)経産省の管 轄下から、より強力な権限を持つ個人情報保護委員会の管轄下に移る。CCCはこれに合わせ、Pマークよりもセキュリティ水準を高めた社内基準を採用する」 と表明したという。」

 

 CCCのPマーク返納に対し海老名市がどういう判断をしたのか気になり情報公開請求を行ったところ、CCCのPマーク返納に関する文書(「その(Pマーク)保持状況に変更があった場合はその変更に係る文書」)は「文書不存在」との回答。

開示文書:[海老名市] 指定管理者Pマーク

 CCCは「事前説明を行った」と言っているにも関わらず海老名市は「文書不存在」。 本来行われるべき「指定管理者としてのCCCの適格性」を一切検討を行っていないどころか、Pマーク返納に関するCCCからの報告内容すら文書記録を残していない。(と海老名市教委は言っている)

 12月議会での山口市議の質問に対する教育部部長の答弁は、どういった資料に基づいて行われたのだろうか?(山口市議議会リポート13 平成27年第4回議会一般質問で、海老名中央図書館について質問しました。

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 また、海老名市図書館指定管理共同事業体のメンバーである「図書館流通センター(TRC)」のPマーク有効期限は今年12月19日。こちらも12月21日現在更新は行われていない。

プライバシーマーク付与事業者一覧「と」平成27年12月21日現在(魚拓)

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