学校支援事業がメインなの?-海老名市立図書館平成26(2014)年度事業報告書及び収支決算書
平成26年度事業報告書及び収支決算書
(提出日は不明。資料編2,3は施設保守管理に関するもので大量にあるため(この分だけで10cm以上)割愛しPDF 83ページ。報告書の作成者も不明。「資料編 1-8 学校支援事業報告書」はTRC作成と記載あり。)
・目次 :1ページ
・報告書: 2 - 4ページ(たった3ページ!!!!)
(「報告書」とは言っても殆どが添付資料のリスト/説明で、一年間の総括/翌年度に向けての課題など一切書かれていない)
・資料編
(中略)
1-8 学校支援事業報告書 23-80ページ(!!!!)
(TRC作成の学校支援事業報告書には表紙もつき、平成26年度の総括あり内容も充実。こちらの方が本編に見えるくらい)
2及び3 割愛
4-1 平成26年度収支管理表
海老名市議会でも取り上げられた繰越金90,526千円の明細あり。費用発生が期ずれになっただけで平成27(2015)年度に支出されている(はず)
そういえばCCCは多賀城市では学校図書館支援業務も行うんでしたね。大丈夫?
海老名市立図書館指定管理者はホームページ/SNS運用規定を作成していない。(文章/画像の盗用事件に関連し) - 追記
海老名市立図書館は指定管理者であるCCC/TRC共同事業体がホームページ、facebook、Twitter、Instgramの運営を行っているが、2015年12月末に文章/画像を盗用したイベント告知をホームページに掲載し炎上、新聞・ネットニュースなどでも報道された。
海老名市立図書館ホームページ/SNSはどのような規定のもとで運用されているのか疑問に思い情報公開請求を行ったのだが「文書不存在」との回答。
事件発生前に規定を作成していなかったとしても、再発防止のために指定管理者は運用規定を作成すべきであるし、海老名市教育委員会も作成するよう指導すべきでだろう。
リンク(PDF)海老名市立図書館HP-SNSの運用規定非公開決定通知書(文書不存在)
また、海老名市議会でも山口市議がこの事案に対する海老名市教育会の監督責任を追及したが、海老名市は「文章/画像を無断で転載してしまったが、イベント告知は削除し転載元にもお詫びをしており著作権侵害には当たらない」旨の答弁を行っているが、海老名市教育委員会には自分たちが当事者であるとの認識はないのだろうか。
リンク:海老名市議会議員 山口良樹 公式サイト議会リポート20
<追記 2016年2月21日>
ブログを読まれた方から、海老名市立図書館の著作権侵害事件に関し海老名市教育委員会が出した文書についてご指摘をいただいた。
@Chujirorx 海老名市議の山口氏のサイトのリポート16に掲載された教育委員会の文書によると、事件の原因はHP運営のルールの不徹底で再発防止策は今後は同ルールを徹底するとあるのに、ルール自体が存在しないのはひどいですね。https://t.co/8J73Bnjgkf
— 876246 (@so6287) 2016年3月20日
この文書を出す際に海老名市教育委員会と指定管理者はどのような打ち合わせを行ったのだろうか?
山口市議が議会で著作権侵害事件について質問をしたのが3月15日。15日間の決定期間の延長ののち「ホームページ-SNSの運用規定」に関する非公開決定(文書不存在)が出たのが3月18日なのは偶然ですよね?
CCC高橋聡氏 多賀城市立図書館リニューアルオープンを前にまたも自爆発言
海老名市立中央図書館リニューアルオープン前日(2015年9月30日)に行われた会見で「武雄市図書館の時、僕たちはド素人でした。」との自爆発言をおこなった高橋聡 "ある時は「図書館カンパニー長」またある時は「行政サービス企画カンパニー長」"兼 海老名市立中央図書館館長。
Archive「武雄市図書館の時はド素人でした」 海老名市でオープンした2館目のTSUTAYA図書館は何が違う?
明日(2016年3月21日)の多賀城市立図書館のオープンを前に、河北新報のインタビューで「開館時から完璧に近い形を示せたと考えている」との自爆発言を行っている。
Archive<ツタヤ図書館>高め合う学びの場に | 河北新報オンラインニュース
オープン前から「完璧に近い形」と発言するとはよほど自信があるのだろう。逆に言えばオープン時の多賀城市立図書館の状況がCCCの限界ということ。生暖かく見守りましょう。
海老名市立図書館の分類表、別の方が行った公開請求では「著作権云々」の記載なし。なぜ?
以前、海老名市立図書館の「分類・配架の基本方針」「分類表」の公開請求を行い文書が開示されたが、公開決定書に「公開する行政文書の著作権は、指定管理者に帰属しており、著作権法に基づき、著作権法上認められた場合を除き、指定管理者に無断で複製・転載することはできません。」との記載があったため、ブログでの分類表の公開はしなかった。
その後、書肆ふろすてぃ(@Alice_fst)さんが「海老名市立中央図書館における「分類・配架の基本方針」「分類表」」という内容で情報公開請求を行ったところ、「著作権云々」の記載なしで分類表が開示されたとのことで分類表を公開されている。
https://t.co/miMtZj5eUAhttps://t.co/VRTzJT8g3r
— 書肆ふろすてぃ(古本屋/JN4IFD) (@Alice_fst) 2016, 2月 19
海老名の分類表は、@Chujirorx氏が公開を受けたものと同じなのだけど、
私の開示文書にの備考欄には一切記述がありませんでした。
つまり、つまり、そういうことでございます。
この海老名市の対応の変化をどうとらえれば良いのでしょう?
海老名市立図書館の分類表が開示されたが... (追記)
海老名市立図書館の「分類・配架の基本方針」「分類表」が開示された。
しかし公開決定書にはこんな文言が...
図書館法では「運営の状況に関する情報を積極的に提供するよう努めなければならない。」と定められているが、CCCは公共図書館で使用している図書分類表の複製・転載を「著作権」を盾に拒み、海老名市もそれを認めてしまっている。
*図書館法
*編集著作物
「編集著作物とは、編集物(データベースを除く)で、その素材の選択または配列によって創作性を有するもののことをいいます(12条1項)。」
海老名市立図書館で使われているCCC独自の「ライフスタイル分類」が図書館利用者にとって使いやすいものなのか検証するためにも、今回開示された分類表は広く公開されるべきだと考えるが分類表のアップは断念。「分類・配架の基本方針」のみアップ。
開示文書:海老名市立図書館「分類・配架の基本方針」(PDF)
分類表(こんなのが63ページ続きます。)
(追記)この分類表には図書館資料背表紙のラベルに印字されているコード(数字三桁)の記載がないとご指摘いただいた。CCCは海老名市教委に不完全な分類表を提出していたことになる。
自分でこんなツイートをしていながら気づかないとは情けない。
左側二冊は書架のもの。右側二冊は書庫から出してもらったもの。
ラベルの番号は何を意味しているんだろう? #海老名市立図書館 #ツタヤ館 pic.twitter.com/k3DXhhdf6t
— Chujiro (@Chujirorx) 2016, 1月 31
「分類表」を入手したい方は、海老名市教育委員会宛ての行政文書公開請求書を海老名市役所文書法制課に送付すれば、コピー代実費(10円/ページ)と郵送料はかかるが入手できる(はず)。ちなみに今回開示された文書は計65ページ。(基本方針2ページ+分類表63ページ)
市内在住・在勤・在学の方以外でも公開を必要とする理由(「研究の為」でもOK)を記載すれば請求可能。
また、公的個人認証を取っている方は電子申請も可能。(申請送信後に申請状況照会を行っても「取扱状況」が「到達」のままになっているが海老名市側の処理は進んでいる。)
補足
図書分類などに関する公開請求は「海老名市立図書館で使用している図書分類基準、配架基準に係る文書、及びその検討過程がわかる文書」という内容で11月におこない幾つかの文書は開示されていたのだが、こちらが求めていた図書分類についてはライフスタイル分類の概略が書かれた3ページの文書 開示文書:[海老名市] ライフスタイル分類について(PDF) 、配架基準についての文書は開示されなったため海老名市教育委員会に異議申し立てを行い、同時に海老名市の情報公開条例には「第29条の2 指定管理者の情報公開」という条項があることを指摘し今回の文書開示となった。
蛇足
開示決定書には「平成27年12月9日に海老名市立図書館指定管理より該当資料を収受した。」と書かれているにも関わらず、分類表には「2015年12月10日時点」と記載。
武雄市ばかりか海老名市も時空がねじ曲がっているようです。
問)海老名市はCCCが図書館の貸出履歴を所持していないことを確認しているのか? 答)確認していません。
問)海老名市はCCCが図書館の貸出履歴を所持していないことを確認しているのか?
答)確認していません。
市の立場は「CCCは貸出履歴を保持しないことになっているので確認を行わなくても問題ない」ということなのでしょう。
「Pマークを返上したため個人情報取り扱いに関する第三者によるチェックが行われない」「海老名市立図書館公式サイトのイベント案内で画像/文章の盗用」するような企業が法律/協定内容を厳格に守ると考えるのはあまりに能天気。
海老名市立図書館指定管理者とプライバシーマーク(隠蔽?/癒着?)
11月17日に公表された「12月1日付けT会員規約の改定」の内容から、海老名市立図書館の指定管理共同事業体の代表会社であるCCCが有効期間が平成28年2月7日まで残っているプライバシーマーク(以下Pマーク)を返納していたことが判明した。(CCCからは「Pマークを返納した」との発表は行われていない)。
海老名市立図書館の指定管理者応募要項では「プライバシーマークの使用許諾又はそれに類する個人情報保護に関して取得している資格を証明するものを保持していること」とされており、CCCの指定管理者としての適格性が問題となるが、プライバシーマークの返納に関してCCCが海老名市に事前説明を行ったことが11月27日付けIT proの記事に書かれている。
(3/3)News & Trend - なぜCCCはプライバシーマークを返上し、T会員規約を改訂したのか(後編):ITpro
「記者が取材した海老名市の担当者によると、CCCはPマーク返上について海老名市に事前説明をする中で「今後CCCは、(Pマークを推進する)経産省の管 轄下から、より強力な権限を持つ個人情報保護委員会の管轄下に移る。CCCはこれに合わせ、Pマークよりもセキュリティ水準を高めた社内基準を採用する」 と表明したという。」
CCCのPマーク返納に対し海老名市がどういう判断をしたのか気になり情報公開請求を行ったところ、CCCのPマーク返納に関する文書(「その(Pマーク)保持状況に変更があった場合はその変更に係る文書」)は「文書不存在」との回答。
CCCは「事前説明を行った」と言っているにも関わらず海老名市は「文書不存在」。 本来行われるべき「指定管理者としてのCCCの適格性」を一切検討を行っていないどころか、Pマーク返納に関するCCCからの報告内容すら文書記録を残していない。(と海老名市教委は言っている)
12月議会での山口市議の質問に対する教育部部長の答弁は、どういった資料に基づいて行われたのだろうか?(山口市議議会リポート13 平成27年第4回議会一般質問で、海老名中央図書館について質問しました。)
また、海老名市図書館指定管理共同事業体のメンバーである「図書館流通センター(TRC)」のPマーク有効期限は今年12月19日。こちらも12月21日現在更新は行われていない。
プライバシーマーク付与事業者一覧「と」平成27年12月21日現在(魚拓)